皆さんの中には、副業をしてみたいけどどんな方法で稼いだらいいのだろうかといろいろ情報収集されている方もおられるでしょう。
昨今ではクラウドソーシングという業務外注の仕方も一般的になってきており、WEB上の案件からワーカーとして業務を受注することが誰でも可能になりました。
そんなクラウドソーシングのサービスの中でも有名なのがクラウドワークスです。
筆者もここ2年間ほど副業として使っており、(週10時間ほどしか稼働しておりませんが)月3~4万円ほどの収入を得ております。ただし、いきなり稼げるようになったかというとそうでもなく、トライアンドエラーを積み重ねた経験があります。
この記事では、クラウドワークスでの基礎的な情報と、稼ぎやすいジャンル、稼げるようになるコツをご紹介し、初心者の方でも無理なく稼ぐ方法をご紹介します。
クラウドワークスの基礎知識、人気の理由
クラウドワークスとは、株式会社クラウドワークスが運営する、インターネット上で仕事を外注したい企業と仕事を受注したいワーカーを繋げるクラウドソーシングサービスです。
2024年3月時点でそのシェアは国内No.1であり、78万社もの企業と480万人ものワーカーが在籍しているとされています。
その人気の理由は以下の3点があげられます。
①案件数が豊富で仕事が見つかりやすい
上記のような数の企業が在籍していることから、発注者が非常に多く、案件数も膨大です。
上級者に向けた専門的な案件から、初心者に向けた案件まで多種多様な案件が掲載されています。
50万件近くの案件が常に取引されており、自分にあった仕事を見つけることができるのが魅力です。
②ジャンルが豊富で初心者~上級者まで仕事ができる
ジャンルは非常に細分化されており、上級者から初心者まで受注可能な仕事がたくさん掲載されています。
動画編集 ホームページ制作 記事作成・ライティング 商品撮影 アンケートモニター イラスト・漫画作成 アプリ制作 データ入力
などなんと250種類以上のジャンルに分けられています。
よって、全くの初心者であっても「アンケートに答える」「データを打ち込む」「音声を文字にする」など単純作業ながらにお金になる仕事がたくさんあることが人気の秘訣の一つです。
もちろん上級者であっても専門知識を生かしてIT関連の業務や企業案件に携わっていけることが魅力です。
③サポートが万全で安心できる
業務を受注するうえで気になることは、お金の動きや発注者との揉め事。
クラウドワークスでは発注者がワーカーに発注する際、クラウドワークスに対して仮払いをするシステムになっています。
また必要に応じて電子契約書も発行できるため、仕事をしたがお金が払い込まれないといったトラブルや、言った言わないのトラブルを回避できる可能性が高くなるでしょう。
サービスの登録の仕方と収入になるまでの流れ
サービスの内容が分かったところで、次はどうしたら始められ、どうしたら収入を得られるかを具体的に解説します。
①クラウドワークスに登録する
まずはワーカーとして登録しましょう。メールアドレスがあれば登録でき、簡単にアカウントを取得する事ができます。
②案件を探す
仕事がずらずらっと並んでいるかと思います。
まずはカテゴリを絞り、自分に合いそうな仕事を見つけてみましょう。気になるものには「気になる」マークを!
初心者の方にオススメのカテゴリは後述します!
③案件詳細を熟読する
実際に気になる仕事の詳細ページを確認してみましょう。
- どんな仕事か
- 報酬はいくらか
- どんな人に向いているか
- どんな条件か
など情報をしっかり読み込んで、自分が受注可能か検討しましょう。
多くの案件には、テストが課せられていることも多くあります。
これは発注者が、応募してきたワーカーが発注条件に満たされているかを見極めるために設定されており、このテストを通過し採用基準を満たす場合のみ本来の案件を受注することができます。
④応募してみる
実際に応募してみましょう。
応募ボタンを押下すると、応募画面にて必要事項を入力する事となります。
自動で入力済みのところを除くと「契約金額」と「メッセージ」を入力しなければいけません。
「契約金額」に関しては案件詳細のページで指定されている場合が多いのでその金額を入力しましょう。
「メッセージ」に関してはテンプレートが用意されていますが、自分流にアレンジして自己アピールする必要があるかと思います。(テンプレートそのままを嫌う発注者も中にはいます・・・)
また、案件詳細ページにマストで回答してほしい質問がいくつかある場合もあるのでその質問にも回答しましょう。
筆者の場合は以下のような自分流テンプレートをいくつか作って、その業務ごとに使い分けてきました。
恐れ入ります。〇〇と申します。 お仕事の内容に興味がありご連絡いたしました。ぜひご検討いただけますと幸いです。 【自己紹介】 副業としてクラウドワークスにて活動しております。 主にライティング、校正、翻訳(英語)の業務を2年ほどさせて頂いております。 マニュアル通りの業務と納期の厳守、素早いレスポンスを心掛けております。 なお、本業では建築関係の営業をしております。 【実績・サンプルURL】 https:〇〇〇 ※著作権の都合上、イメージとしての参考URLとなります。 上記のようなWebページの元ページ(英語)を翻訳ツールにて日本語訳、その後不自然な文法や言葉遣いを修正しております。 【対応可能な記事本数】 5本/月(上記Webページ程の校正であれば月5〜7本程度、対応可能です。) お手数ですが、ご検討の程よろしくお願いいたします。
⑤メッセージのやり取り・契約条件の同意・受注
発注者による選考を通ったワーカーには、メッセージでその旨の通知が来ます。
同時にワーカーは契約条件を再確認し、同意する必要があります。
※やることが不明瞭であったり質問がある場合には、そのままメッセージにてよく確認しましょう。
実務が始められそうであれば「契約に同意」を押下します。
※発注者によってはこの時電子契約書(NDA)を締結しなければいけない場合もあります。案内に従って対応しましょう。
⑥発注者の仮払い完了を待つ
契約金のトラブル回避のため、発注者はクラウドワークス運営に一度報酬を仮払いします。その対応が完了するまで待ちましょう。
※仮払いの前に業務を始めた場合、未払いトラブルに巻き込まれる可能性があります。仮払い完了のメールを待つようにしましょう。
⑦業務を開始する
実際に業務を開始します。
納期がある場合は納期厳守です!
発注者とのメッセージは引き続き利用可能であるため、分からない事や躓いたときは正直かつ早急に質問しましょう。
※分からないままでいると、納品時に発注者の意図と違うものが納品することになりかねません。
※受注したものの、業務上でどうしても納品できない(時間が足りない、スキルが足りない等)場合は早急に発注者に相談しましょう。間違っても投げ出したり音信不通にならないように。
⑧納品する
メッセージ画面から、納品するを押下し、必要に応じてURLを添付したりファイルを添付して成果物を納品しましょう。
⑨発注者による検収・支払い
納品された成果物は、発注者が検収します。
このとき発注者の認識と違う成果物である場合は、修正を依頼される場合もあるでしょう。
成果物が問題なければ、発注者から報酬が支払われます。「報酬が支払われました」というお知らせを待ちましょう。
⑩互いに評価し合う・「ありがとう」を伝える
契約完了後は発注者とワーカーで互いに評価を送り合います。(両社の評価が提出された後、他のアカウントにもみられる評価が反映されます。)
円滑な業務のためにも、感情などに任せず適切な評価をしましょう。
初心者でも稼ぎやすいカテゴリ
初心者の人は、まずはどんな仕事に応募すればいいのかと考えるでしょう。
そこで初心者の方にオススメのカテゴリを列挙しました。
上から順に難易度は低く、下の方になると初心者の中でも知識が必要になります。
カテゴリ名 | 内容 | 特徴 | 難易度 |
データ入力 | ・WEB検索結果を表に羅列する ・ネットショップのデータを打ち込む ・紙のデータを表に入力する | ・パソコンやスマホがあれば誰でもできる ・単純作業が好きな人は◎ | 極低 |
アンケートモニター | ・様々なアンケートに回答する ・モノを買った感想などを報告する ・送られてきた商品を使用しアンケートに答える | ・誰でも回答できる ・短時間で取り組める | 極低 |
文字起こし・ テープ起こし | ・音声を聞き文字に起こす | ・パソコンがあれば誰でも取り組める ・タイピングが速いと◎ | 低 |
出品代行・ 投稿代行 | ・ネットショップに商品を登録する(写真掲載等を求められる場合も) ・SNSの投稿を代行する(内容は指定あり) | ・パソコンやスマホがあれば取り組める | 低 |
WEBライティング | ・ブログ記事などを執筆する ・他者が書いたものを校正する | ・文章が好きな人は◎ ・記事の構成などに慣れや知識が必要 ・決められたキーワードでほぼ書くことが決まっているものから、自分で書くことを決めていかなくてはいけないものまで様々 ・掲載数が多い | 低~大 |
アシスタント | ・メール対応、運営のサポート等多様な仕事を時間制で行う | ・時給を設定されることが多い ・エクセルやワードが得意な人は◎ ・事務系の経験がある人は◎ | 中~ |
クリエイティブ系 | ・ネーミング ・デザイン | ・芸術肌が生かせる ・突き詰めていくならポートフォリオなどが必要 | 中~ |
稼げるようになるコツ~稼げるようになるまでのロードマップ~
筆者はまったく専門的なスキルなしからクラウドワークスを始めましたが、今では(週10時間ほど稼働すれば)3~4万円ほど収入を得ることができています。
人によってはもっと収入を得たいという人もおられるかもしれませんが、平日日中働きながら、プライベートも充実させることを考慮すると、無理なく続けられるのがこの時間くらいだと筆者は思います。
そのくらい稼げるようにあるには具体的にどうすればよいのか?以下で順を追って解説します。
①簡単な案件を1つ受注してみる(タスク型)
千里の道も一歩から。まずはどんな案件でもいいので受注してみましょう。
おすすめは「初心者歓迎」とタスク形式の仕事。他の形式と比べ初心者の受注確度も高く、仕事のフローも単純です。
大切なことはクラウドワークスのシステムに慣れる事。300円の案件でも500円の案件でも受注は受注です。まずは一つの仕事をやり遂げましょう。
②累積1000円以上の報酬を得る、出金してみる
クラウドワークスの出金は1000円以上から。報酬の低い案件はいくつかこなす必要があると思いますが、1000円以上を稼いでみましょう。そして出金してみましょう。
ゼロから1を生み出す実感が得られると思います。
あとはそれを積み重ねるだけです。
③なるべく継続以来の案件に応募しつつ、実績をつくる(まずは20件程度)
次に大切になってくるのは実績を積み重ねる事です。
発注者はワーカーの実績数を見ることができます。実績5件のワーカーより50件のワーカーの方がより信頼がおけるのは明白です。
そこで狙いたいのが「継続依頼あり」の案件。
仕事の受注の仕方上、単発の仕事を何人もの発注者とのやり取りで積み上げることは非常に骨が折れます。
5件の単発よりも1件の継続案件だと思います。
もちろん、継続案件の方が競争率が高い傾向があるため、自分の実績ではなかなか受注できないと感じたらまずは単発で実績を積み重ねましょう。
④自分のポートフォリオや実績を証明できるものを作る
発注者は応募者の実績を見ます。
一目でわかるような実績の証明を少しずつ作っていきましょう。
作ったもののURLなどをまとめて応募時に記入できるようにしておくとよいでしょう。
⑤可能な限り高単価なものに応募してみる
いつまでも低単価のものを受注してばかりでは、忙しいばかりでお金になりません。自分の実績にあった高単価な案件にも応募してみましょう。
逆に低単価での継続依頼を断るときもあるかもしれません。
自分の仕事量と相談しながら単価を意識してみましょう。
⑤ロイヤルクライアントを持つ
ここまで続けていくと、そのうちとても丁寧で、継続の依頼を発注してくれ、単価も高く信頼のおける発注者に出会う事があります。造語ですが、ロイヤルクライアントです。
そのクライアントには(もちろん他の発注者にもですが)大切に誠実に対応して信頼関係を築いていきましょう。
WEB上での取引であっても結局は人間同士のコミュニケーションです。誠実さには誠実さで応え、互いのために仕事をしましょう。
こういったロイヤルクライアントが2~3社いると、仕事を探す手間も少なく、仮に1社からの契約がなくなっても他の発注者でカバーが聞き、安定的な収入になります。
注意点
悪質な発注者に注意
以下のような場合を注意・留意しましょう。
報酬が相場からかなり低い
これは実績のない方は受注してもよいと思いますが、なるべく避けましょう。相場は他の似たような案件を比較すれば分かってくるかと思います。
報酬が異様に高い、「簡単な仕事」などと謳っている
案件に問題があるか、最悪詐欺に近い悪質ワーカーである可能性があります。甘い話は十分構えて聞くようにしましょう。
応募をしたが、他の仕事に誘導してきた
以前クラウドワークス上で流行った悪質な手口として、良質に見える案件に応募すると「採用を締め切った」などの理由で他の案件や外部サイトに誘導することで詐欺行為をする発注者がいました。
基本的に仕事の誘導・斡旋は悪質だという認識を持ってください。
出金時に手数料がかかる
発注者からの報酬を受け取った後、引き出せる金額は満額ではありません。出金手数料分が目減りします。詳しくは公式サイトを参照ください。
報酬の額次第では確定申告が必要
副業にて収入を得ると、条件によっては確定申告が必要となります。
詳しくは下記サイトを参考にしてみてください。
まとめ
上記のように、クラウドワークスでは副業でも収入を得ることができます。
その魅力は、自分のスキルやレベルに合った案件を受注できること、基本的に好きな時間で取り組めることが大きいでしょう。
本業から帰った後や休日、数時間積み重ねることで月数万は誰でも稼ぐことができ、さらに特化したスキルを得ることもできるでしょう。
自分にあったキャリアのため、是非試してみてください。
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